Simpletレバーとは?
Simpletは、SANEI株式会社が提供する洗濯用水栓で、洗濯機の給水ホースを接続するために使用されます。この水栓の最大の特徴は、壁面内に設置されている点で、見た目がすっきりしていることから、マンションや戸建て住宅でも多く採用されています。主に以下のような特徴があります。
- 埋め込み式であるため、コンパクトなデザイン。
- 給水ホースの接続がワンタッチで簡単に行える。
- 天井配管用や床配管用、寒冷地対応タイプなど、幅広いラインナップ。
さらに、Simpletには単水栓タイプ(冷水のみ)と混合水栓タイプ(冷水・温水両用)があり、用途に応じて選べる柔軟性があります。
Simpletかどうかの見極め方
「自分が使用しているのが本当にSimpletかどうか分からない…」という方もいるかもしれません。以下のポイントを確認すれば、ご自宅の水栓がSimpletであるかどうかを見極めることができます。

- デザイン・形を確認
Simpletは、壁面に埋め込まれた四角いパネルが特徴です。また、給水ホースの接続部分がワンタッチ式になっている場合が多いです。また、青い目盛りがついているハンドルタイプ(v96ltなど)や、縦横12.5cmの正方形カバーがついたレバー(V960lu-3)もよく見られます。縦長形状の混合水栓タイプや、ハンドルを90度回して操作するV965やV9652LU-1もSimpletシリーズの一部です。 - メーカー名を確認
Simpletレバーは、SANEIというメーカーが製造しています。レバー本体の表面や裏面、取り付け部分などに「SANEI」または「Simplet」という刻印やロゴが記載されている場合がありますので確認してみてください。 - 型番を確認型番を確認
Simpletレバーには型番が記載されていることが多いです。v96lt、V960lu-3、V965などの型番が確認できれば、それはSimpletシリーズの製品です。 - 購入時の資料を確認
購入時に付属する取扱説明書や保証書を確認するのも一つの方法です。購入時の説明書や保証書に「Simplet」の記載があれば該当するかと思います。また、型番や製品名なども各書類に明記されていないか確認してみてください。
動かない…困った!応急処置として試すべき方法
Simpletレバーが動かなくなった場合、応急処置を試すことで一時的に解決することがあります。ただし、間違った対処をするとさらに状況が悪化する可能性もあります。本記事を読んでいる方の中に、今まさに『Simpletレバーが動かない!とにかく何かしらの応急処置をして動けるようにしなくては…』とお考えの方がいらっしゃいましたら、以下のNG行動は避けて頂くようお願いいたします。
レバーが動かない場合にやってはいけないNG行動
- 無理に力を加える
レバーが動かない場合、力任せに動かすのは厳禁です。なぜなら、Simpletは内部に精密な部品が組み込まれており、強い力がかかると、これらの部品に歪みや亀裂が生じる可能性があるからです。特に、レバー内部には水量や温度を調整するためのセラミックカートリッジが使われているものもありこのカートリッジは衝撃や圧力に弱く、破損するとレバー自体が機能しなくなるだけでなく、水漏れの原因となります。
力任せに動かす例として、レバーを左右に強くひねったり、硬くなった状態のレバーを上下に激しく動かそうとする行為が挙げられます。また、体重をかけてレバーを押し下げる、レバーを支点にして強引にねじりを加えるなども見られる失敗例です。これらの行動はいずれも内部構造を損傷させる可能性が高いため、絶対に避けるべきです。 - 不適切な道具の使用
レバーが固まった際にペンチやドライバーなどを使ってこじ開けようとする行為もNGです。このような行動は、以下のような結果を招きます。
まず、工具の先端がレバー表面に直接触れることで、塗装や仕上げ材が剥がれ、水栓の外観が大きく損なわれます。特にSimpletはデザイン性が高く、傷や欠けが目立ちやすい構造です。そのため、工具を使用することで、美観を損ねるリスクが非常に高いといえます。
また、内部パーツについても、工具による力が点で集中することで部品が欠けたり、曲がったりします。これにより、修理が困難になり、最悪の場合、レバー全体や埋め込み部分を取り替える必要が生じることがあります。Simpletの交換には壁の開口作業が必要になるため、大掛かりな工事が避けられません。 - 適切でない潤滑剤の使用
レバーが固着した場合、潤滑剤を使えば改善するのではと考える方も多いですが、使用する潤滑剤が不適切な場合、大きな問題を引き起こします。
たとえば、多用途潤滑剤として知られている潤滑剤であっても、実際には金属部品のサビ取りや動きの改善に適した潤滑剤だったりするものもあります。(WD-40など)水栓内部のゴムやプラスチック製の部品には適していない潤滑剤を使うと、レバーのゴム製のシール材やパッキンを劣化させる可能性があり、長期的に見ると水漏れやさらなるトラブルを引き起こすことがあります。
SANEI埋め込み水栓Simpletのレバーが動かなくなる原因
そもそもどうしてSimpletのレバーは動かなくなってしまうのでしょう。その主な原因として、以下のようなものが挙げられます。
- パーツの劣化や摩耗
レバー内部のパッキンやカートリッジが経年劣化によって摩耗し、動作が悪くなることがあります。摩耗とは、パーツが擦れ合うことで表面が削れ、形状が変わってしまう現象を指します。具体的には、Simpletレバー内のゴムパッキンが硬化して亀裂が入る、セラミックカートリッジの滑らかさが失われるといった変化が挙げられます。また、摩耗がさらに進むと、内部パーツが完全に壊れてしまい、レバーが動かないだけでなく、水漏れが発生するケースも起こり得ます。 - パーツ内部の固着
レバーを長期間使用していない場合、内部のパーツが固着してしまうことがあります。固着の主な原因は、水道水に含まれるカルキやミネラル成分が蓄積して固まることです。カルキ(炭酸カルシウム)は、水中に溶け込んでいるカルシウムやマグネシウムが水分の蒸発後に結晶化したもので、水道水を使用する以上、完全に避けることはできません。このカルキがレバーの可動部分や内部パーツに堆積すると、レバーを動かす際の滑らかさが失われ、最終的に動かなくなります。さらに、水中のミネラル成分も同様に固着の原因となり、セラミックカートリッジの接合部分やゴムパッキン周辺に付着して動作不良を引き起こします。
洗濯機用Simpletのレバーが固まって水漏れしてしまった修理事例
Simpletのレバーが固まったことで水漏れが発生した事例を元に、弊社にて対応させていただいた修理内容を解説します。
トラブル発生の経緯
ある日、川越市のお客様から「洗濯機用の水栓レバーが動かず、水が供給されない」とのお問い合わせをいただきました。お客様の話によると、いつものように洗濯機を使おうとしたところ、水がちょろちょろとしか出ず、レバーを動かそうとしたものの固くて動かず、さらにレバーの接続部分から水漏れが発生していたとのことです。
お客様は川越市在住の主婦の方で毎日の洗濯ができなくなってしまうかもしれないことにとてもお困りでした。「洗濯機が使えないのは非常に困ります。それに水漏れによって床が傷んでしまったり、万が一コンセント部分に水がかかって火災などになったらと思うと心配で…」という切実なお話を受け、早急に対応することになりました。

現場での対応と原因の究明
我々スタッフは現場に到着後、まずレバーの動作確認を行いました。実際にレバーを握り、左右に動かそうとしましたが、非常に強い抵抗があり、レバーが微動だにしない状態でした。この際、力任せに動かすことはせず、レバーの基部に耳を近づけて内部から異音がしないかを確認しました。また、レバー周辺の可動部に目視で固着や汚れがないかもチェックしました。レバーが動かないことを確認した後、水道元栓を閉じた状態で、再度少しずつ力を加えて動作状況を試みましたが、やはり固着が原因で動かないと判断しました。
また、水漏れについては、レバーが取り付けられているハンドル基部と壁面埋め込み部分との接合部からの水漏れでした。水漏れの状態は、完全な滴下ではなく、約数秒おきに小さな水滴がポタポタと垂れる状況でした。垂れた水滴がシンク下の収納部分に溜まっており、木製の棚板に湿り気が確認されました。この状況から、ゴムパッキンの劣化が原因で水圧に耐えきれず、水が漏れていることが推測されました。
経年劣化しておりスムーズな動作を妨げていた原因と対処法
Simpletレバーの動作が妨げられていた原因は、主に内部パーツの経年劣化によるものでした。具体的には、以下の問題が確認されました。

- セラミックカートリッジの表面摩耗:水量や温度を調節する役割を持つセラミックカートリッジが、水道水中のカルキやミネラル成分によって少しずつ摩耗していました。この摩耗が原因で、レバーを動かす際の抵抗が増し、操作が困難になっていたのです。
- 固着物の蓄積:内部パーツの接合部分にカルキやミネラル成分が固着しており、パーツ同士がくっついてしまった状態でもありました。恐らく原因はレバーが長期間操作されていなかったことが要因かと思われるものでした。
- 劣化していたバルブパーツを新品に交換
- 慎重に部品を再組立て
最後にレバーの動作チェックと水漏れの確認を行い、無事、完了致しました。
修理後の確認とお客様の感想
修理が完了し、トラブルが解消されたことで、お客様から直接感謝の言葉をいただきました。洗濯機用水栓レバーがスムーズに動くようになり、水漏れも完全に止まったのを確認すると、お客様は「レバーがこんなに軽く動くなんて驚きました。本当にありがとうございます」と安心した表情で話されていました。
また、水漏れが解消されたことで「これで床やコンセントに水がかかる心配がなくなりました。すぐに対応していただけて本当に助かりました」とのお言葉もいただきました。毎日の洗濯ができなくなることへの不安が解消され、「今夜から普通に洗濯ができると思うとホッとしました」と笑顔を見せてくださいました。
お客様の生活が元に戻るお手伝いができたことに、当社も喜びを感じました。
Simpletを修理するより交換した方が良い場合の判断基準
Simpletレバーは修理で対応できる場合もありますが、交換が必要になるケースもあります。以下の基準を参考に、修理か交換かを判断しましょう。
- 使用年数
Simpletレバーは10年~15年以上の使用で内部パーツが劣化しやすくなります。15年以上使用している場合は、交換を検討するのが良いでしょう。 - 損傷の程度
内部パーツが完全に破損している場合や、カートリッジやレバー部分だけでなく本体全体が劣化している場合は、修理より交換が適しています。 - 費用対効果
シンプレットは本体が壁の中にあるため、交換をする際には壁を開口する必要があります。この際、壁紙の張替え費用もかかるため、修理と交換の費用を比較しながら判断しましょう。
まとめ
Simpletレバーの修理は高度な技術を必要とし、DIYで対応するのは難しいことが多いです。当社では、経験豊富なスタッフが一つ一つ丁寧に対応し、確実に問題を解決します。
「自分ではどうにもならない!」「どこに頼めばいいかわからない…」という場合でも、どうぞご安心ください。
お電話やメールでお気軽にお問い合わせいただければ、無料でお見積もりをいたします。フリーダイヤルもご用意しており、土日も営業中です。些細なことでもご相談いただければ、お困りごとの現状はもちろん、お客様のお気持ちやお考えもヒアリングさせて頂き、迅速かつ丁寧にお手伝いいたします。
あなたの町のサポーターとして、お客様のお困りごとを全力でサポートさせてください。ぜひお気軽にご連絡ください。
ご相談・お申し込み
フリーコール:
0120-485-410
メールフォームURL:
https://kurashimente.jp/contact/
営業時間
毎日9:00 ~ 18:00 (土日祝も営業)
対応エリア
【埼玉県】
上尾市 朝霞市 伊奈町 入間市 桶川市 越生町 川越市 川島市
北本市 行田市 久喜市 熊谷市 鴻巣市 さいたま市(大宮区、北区、西区)
坂戸市 狭山市 志木市 白岡市 鶴ヶ島市 所沢市 滑川町 新座市
鳩山町 飯能市 東松山市 日高市 深谷市 富士見市 ふじみ野市 三芳町
毛呂山町 吉見町